プロフィール

会長挨拶

会長 小林 守
(専修大学商学部教授)

調整中

概要

 本学会はアジア市場に関する歴史、理論および実証的研究等を行い、また、関連諸学会ならびに諸機関との連携を図り、アジア経済ならびに世界経済の発展に寄与するとともに、学問の進歩に貢献することを目的とする。

設立趣意

 今日、ASEAN(東南アジア諸国連合)さらには中国・韓国などアジアの地域・国々の経済発展は目覚ましく「21世紀はアジアの時代」といわれるようになって久しい。こうした発展は、これら地域・国々が、それぞれの外資導入政策とそれを背景とする輸出主導型工業政策を積極的に推し進めた結果である。とくに、計画経済のもとで閉鎖的経済体制をとっていた国々が開放経済体制に移行したことによるところが大きい。90年代以降中国では中国的社会主義市場経済を遂行するため自力更生を背景とする外資導入政策をとらざるを得なかったのである。これは、アジアにおける国際的市場経済体制の構築と拡大を急速にもたらしたといえる。一方、アメリカを中核とするNAFTA(北米自由貿易協定)の形成とEU(欧州連合)の東方拡大といった地域経済圏の充実化と拡大への動きは、最終的には、地球的規模での市場経済体制の確立を視野におくものというべきであり、アジアの地域・国々との積極的な関わりを深めようとしていることに注目すべきである。

 このように、アジアの地域・国々の経済発展が急速に進む中で、アジア経済を研究する対象や方法は、従来には考えられなかった程に多様化してきている。その研究方法は従来型の現象分析に依存したアプローチだけでは通用しなくなってきているといえる。われわれがあえて設立しようとする学会では、できる限りアジアの地域・国々の歴史・文化などを深く考究した上で、アジアの市場経済に関する理論と実践を融合する学際的研究を志向していこうとするものである。もともと、アジアの地域・国々の多くは、それぞれが独自の民族・言語・宗教・文化をもって構成され、負の近代化の時代とともに長い歴史を辿ってきた複合社会地域である。したがって、市場経済体制といっても、これまで先進諸国によって培われてきた経済原則がただちに適用できる土壌を必ずしも持ち合せているわけではない。それゆえに、アジアの市場経済体制の確立には、多くの分野にわたって軋轢を伴う独特な問題があり、その解決には、なお知恵と経験と多くの時間が必要とされる。

 このような状況の中で、アジアに関する全国的組織での学会は、すでに多数存在するが「本学会」の設立意図は、前述の研究方法に賛同する商学・経済学・経営学などの分野の研究者が学際的に力を合わせて、アジアを構成する国々におけるこれまでの経済発展の軌跡とこれからの成長などアジアの未来を見据えながら研究しようとするところにある。例えば、アジアの急激な市場経済化に伴って生じている社会・環境(ecology)問題などを含む広範な諸問題を、わが国からの視点に止まることなく国際経済全般の発展という視点から、アジア・欧米諸国の研究者との交流を図りながら、国を越えた叡智を集めて研究を進めていこうとするものである。多くの研究領域の方々のご賛同とご参加が得られれば幸いである。

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パンフレット

アジア市場経済学会創立15周年記念パンフレット(PDFファイル)